新3Dプリンタ購入
はじめに
2018年に購入した3Dプリンタ(Reprap Prusa i3 3DP-23) が故障しました。
後で修理は試みるつもりですが、これを機に以前から欲しいと思っていた Original Prusa i3 MK3S+ を購入しました。
この3Dプリンタは設計者のPrusaさんが会社を興して販売している「元祖Prusa」の最新版(2021年時点)です。
価格は約10万円でかなり高価ですが、使って見ると素晴らしい!の一言です。
以下、個人的な感想も含めて簡単に紹介します。
後で修理は試みるつもりですが、これを機に以前から欲しいと思っていた Original Prusa i3 MK3S+ を購入しました。
この3Dプリンタは設計者のPrusaさんが会社を興して販売している「元祖Prusa」の最新版(2021年時点)です。
価格は約10万円でかなり高価ですが、使って見ると素晴らしい!の一言です。
以下、個人的な感想も含めて簡単に紹介します。
組立
製造元では完成品も販売していますが私はAmazonで組立キットを購入しました。
日本語マニュアルが同梱されていてWebでも見れます。
組立はかなり時間がかかるので、マニュアルにはところどころで「休憩して同梱されているHARIBO(グミ)のお菓子を食べましょう」という事まで書かれています。
やってみると確かにかなりの作業量で2日かかりましたが楽しんで組み立てることができました。
自分で組み立てると後々調整や修理、消耗部品交換の時にその経験が役立ちます。
組立をしてみて以下の様にいろいろ感心しました。
日本語マニュアルが同梱されていてWebでも見れます。
組立はかなり時間がかかるので、マニュアルにはところどころで「休憩して同梱されているHARIBO(グミ)のお菓子を食べましょう」という事まで書かれています。
やってみると確かにかなりの作業量で2日かかりましたが楽しんで組み立てることができました。
自分で組み立てると後々調整や修理、消耗部品交換の時にその経験が役立ちます。
組立をしてみて以下の様にいろいろ感心しました。
・部品はネジ1本の過不足もありませんでした。
・XYZ各軸にミスミ(日本)のリニアベアリングを使用し、Z軸は2モーター駆動になっている等々、耐久性や精度重視の設計になっています。
・ステッピングモーターは使う場所を示すマーキングがされていて接続ケーブルの長さもそれぞれピッタリになっていました。
・樹脂部品は同じ3Dプリンターで製造されたもので加工精度もバッチリでした。
・XYZ各軸にミスミ(日本)のリニアベアリングを使用し、Z軸は2モーター駆動になっている等々、耐久性や精度重視の設計になっています。
・ステッピングモーターは使う場所を示すマーキングがされていて接続ケーブルの長さもそれぞれピッタリになっていました。
・樹脂部品は同じ3Dプリンターで製造されたもので加工精度もバッチリでした。
長所、短所
【短所】
中華製の安い3Dプリンタと比べると価格が高めなことぐらいでしょうか。
ですが以下の長所を考えると相応の価格といって良いと感じています。
Web上の過去コメントで「日本ではAC電源電圧が100Vと海外に比べて低いため電源能力不足」というのがありましたがすでに改善されて問題ないようです。
中華製の安い3Dプリンタと比べると価格が高めなことぐらいでしょうか。
ですが以下の長所を考えると相応の価格といって良いと感じています。
Web上の過去コメントで「日本ではAC電源電圧が100Vと海外に比べて低いため電源能力不足」というのがありましたがすでに改善されて問題ないようです。
【長所】
1. 磁石で着脱するビルドプレート
薄い鉄板に丈夫な塗装が施されており、ツルっとした表面にもかかわらず樹脂の喰いつきが弱すぎず強すぎずちょうど良いです。
大きな物は印刷後にプレートを持ち上げてたわめると簡単に外すことができます。
塗膜が丈夫で印刷物を剥がしてもほとんど表面が劣化せず、さらに裏返しても使えるので耐久性が高いです。
2. 自動キャリブレーション
印刷開始時にベースプレートの9か所でZ軸方向のキャリブレーションを自動でしてくれます。
射出口径の違うノズルに交換したときもマニュアル調整なしで手間がかからず安心して印刷できます。
磁石で着脱するビルドプレートの下に異物が挟まっていたりすると検出します。
1. 磁石で着脱するビルドプレート
薄い鉄板に丈夫な塗装が施されており、ツルっとした表面にもかかわらず樹脂の喰いつきが弱すぎず強すぎずちょうど良いです。
大きな物は印刷後にプレートを持ち上げてたわめると簡単に外すことができます。
塗膜が丈夫で印刷物を剥がしてもほとんど表面が劣化せず、さらに裏返しても使えるので耐久性が高いです。
2. 自動キャリブレーション
印刷開始時にベースプレートの9か所でZ軸方向のキャリブレーションを自動でしてくれます。
射出口径の違うノズルに交換したときもマニュアル調整なしで手間がかからず安心して印刷できます。
磁石で着脱するビルドプレートの下に異物が挟まっていたりすると検出します。
3. 高性能エクストルーダー
フィラメントを加熱して押し出すエクストルーダーがノズルの直近に有り、古い3Dプリンタでは難しかったPETGフィラメントもきれいに印刷できました。
ノズルヒーター上部の放熱部品サイズが大きくて温度勾配が急峻になるので高い温度が必要な樹脂でも手前で詰まりにくく安定して印刷できるようです。
フィラメント切れ検出のセンサーもついています。
4. ホームポジション検出用のマイクロスイッチが無い!
驚いたことに、ホームポジション検出用のマイクロスイッチが無いのです。
どうやら端点にスライダーがぶつかったことをモーターの駆動電流の変化で検出しているようです。
Z軸のキャリブレーション用には非接触の金属用近接センサーが使われています。
この方式はマイクロスイッチが不要になり位置検出精度も向上するそうです。
シンプルかつスマートな素晴らしい方式だと思います。
5. 印刷開始までの待ち時間が短い
以前の3Dプリンタに比べてベースプレート加熱のための待ち時間がかなり短くなりました。
6. 全部の部品が個別に購入できる
安い3Dプリンタでは故障しても交換部品が入手困難なことがあるようですがこのメーカーからは個別に購入可能で安心です。
最近では複数フィラメント(多色プリント対応)印刷用の追加機構なども出てきたようです。
7. オープンソース
設計情報や組込ソフトが公開されているとの事なので、やる気があれば互換品を自作したりカスタマイズすることができるようです。
最後に
もし息子(susukuma鉄道模型チャンネル)から3Dプリンタ購入の相談が来たら、このMK3S+か 同じ会社から出ているMINI+を勧めると思います。