その他Tips
3Dプリント樹脂(PLA、ABS)用接着剤
大きなもの、肉厚なもの、複雑な形状、PLAではなくABSを使う場合によく起きます。
対策としてプラモデルのように分割プリントして接着するのが非常に有効です。
そのために私がよく使っている接着剤を紹介します。
PLA樹脂の場合はアクリル用のアクリサンデーを使っています。
ABS樹脂の場合は塩ビ用のサンデーシートを使っています。
これらは溶剤型接着剤で、小さいガラス瓶入りで滴下用のスポイトがついています。
平らな面どうしであれば瞬間的に、非常に強力に接着できます。
なお、PLA樹脂にサンデーシート、ABS樹脂にアクリサンデーの逆の組み合わせでは樹脂が溶けず接着できません。
使用時は換気と火気に注意が必要です。
また付属のスポイトを使う時、指の熱が伝わると気化して針先から噴射します。
スポイトに吸い上げる量を少なめにして液面から上をつまむようにしましょう。
軍手など厚手の手袋も有効です。
3Dプリンタノズルの詰まり解消
太目の針金の先を丸く輪にして、プリンタヘッドから外したノズルを差し込みます。
そしてガスバーナーかガスコンロの炎にかざして真っ赤になるまで加熱します
すると、ノズルから黄色い炎が出て、炭化した樹脂など可燃物はすべて燃えます。
穴の詰まりだけでなく、PET樹脂などノズルの外側にべったりついた場合も簡単にきれいになります。
【2022/3/8追記】
注意! ノズルを急に熱すると一部の樹脂が気化して液化した樹脂が勢いよく飛びだす場合があります。
ゆっくり加熱し、液化した樹脂をアルミ箔などの上に落としてから残った樹脂を焼却すると良いでしょう。
最近、私は射出穴径を変えるためにノズルを取り換えることが度々ありました。
外したノズル内には樹脂が残っていて次に使う時に色が混ざってしまうため、ノズルを頻繁に加熱焼却するようになりました。
そのためキッチンを汚して家内に怒られたので、バーベキューの火おこし用に買ってあったカセットボンベ式バーナーを使って外で加熱することにしました。
写真のように空き缶+針金でノズル保持具を作り、斜め上からバーナーで加熱します。
溶けた樹脂は缶の底に落ちるので周囲を汚しません。
加熱後しばらくの間は缶も高温なのでやけどしないよう注意が必要です。
ホットメルト接着剤の除去
以前どこかでアルコールをかけると外れると聞いて、試してみました。
プラや金属などの平滑な面に付けたホットメルト接着剤の縁にスプレーでアルコールをかけると楽に外れて驚きました。
消毒用のエチルアルコールでも、燃料用のメチルアルコールでも同じように有効でした。
熱して溶かすよりも簡単で接着面に残らず、きれいにはがれます。
ただし、木材など表面がざらざら、でこぼこしたものはあまり効かないようです。
ポリウレタン線の引出し仕方
これを使用する際にボビンを外に出すと巻きが緩んで からまったりしやすくなります。
そこで、パッケージのプラ部分に小さな穴を開け、そこから線材を引き出すようにすると使いやすくなります。
自作LEDテスタ
ですが緑や青、白のLEDはVfが一般のダイオードよりかなり高いため、機種によってはテスト電圧が低くてテストできないことがあります。
また機能豊富な機種では電源ONしてダイオードテストモードにするのにセレクタを回してから機能切替ボタンを何回か押す必要があり、貧乏性で使うたびに電源ON/OFFする私には面倒に感じました。
そこで、単3乾電池3本を入れる電池ボックスに5KΩ抵抗を介してテスター棒を接続し、LEDテスタを自作しました。
小さなチップLEDを直にテストする場合にやりやすいように、テスター棒の先端を削って鋭くとがらせています。
LEDは印可する電圧方向が合えば光るので、こんな簡単な物でも導通チェックや印可電圧方向のチェックができます。
さらにデジタルマルチメータ―と違ってテスター棒を当てなければ電池が消耗しないため、こまめな電源ON/OFFも必要ありません。
もしあなたも作りたくて、秋月電子通商で電池ボックスやテスター棒を探すなら「電池ボックス 3本」や「テスターリード」で検索してみてください。
間に入れる抵抗は5KΩ~10KΩぐらいが良いでしょう。
3Dプリント用フィラメントの除湿
結局原因はプリンタ側ではなく、交換したフィラメントが吸湿していたためでした。
3Dプリンタ用フィラメントが吸湿すると造形時の加熱で水蒸気が発生し、吸湿の程度に応じて印刷品質が低下します。
そこで2つの対策をしてそれ以降トラブルが無くなったので紹介します。
まず予備フィラメントは除湿剤と一緒に密閉できる箱に入れて保存します。
私は写真の湿度計付きDRY BOXにシリカゲル(除湿剤、1Kg)を入れて使っています。
DRY BOXはかなり大きめの27Lサイズにしたので1kgのフィラメントが8巻入ります。
シリカゲルは粉末ではなく扱いやすい粒状のものを布の袋に入れて箱の底に敷いています。
60℃前後の温風で強力に除湿することができます。
乾燥機を常に稼働させる必要はありません。
プリント前やプリント中などときどき1~2時間乾燥させればOKです。
私は写真のように3Dプリントした固定具でプリンタ上部に乾燥機を取り付けました。