3灯式鉄道信号機点灯回路
仕様
基板1枚で2灯式または3灯式信号機を2本独立に点灯制御します。
2灯式か3灯式かは電源投入時に黄色LEDが接続されているかどうか(Open or Pull up)で判定します。
電源は12V、電流は2系統合わせて40mA~50mAです。
使用方法は以下の通り。
プッシュスイッチを短く(<1秒)押すと信号機の色が3灯式では赤-->黄-->緑-->赤と循環的に変化します。
2灯式では赤-->緑または緑-->赤に変わります。
プッシュスイッチを長押しすると点灯していたLEDが2秒間高速点滅し、その後低速点滅(1回/1秒)します。
低速点滅している状態でスイッチオフにすると低速点滅していた時間がその点灯色のタイマー設定値として記憶され、その時間経過後に次の色に変化するようになります。
高速点滅時にスイッチオフにするとその点灯色のタイマー機能がオフになります。
設定値は電源をオフにしても記憶しています。
なお0.5秒未満のタイマー設定は0.5秒とみなされます。
車両センサーが車両を検知すると信号が赤になります。
センサーインターフェイスは500Ω経由の12V出力、5Vにプルアップされたセンサー入力、GNDの3本です。
センサー入力がGNDとショートされるか2V以下になると車両検出とみなされます。
ですので車両センサーとして機械式スイッチやpull downまたは5Vロジックレベル出力の他方式センサーも接続可能です。
回路
L1とL2に3灯式信号機を接続します。
SW1とSW2にプッシュスイッチを接続します。
SENS1とSENS2にフォトリフレクタのセンサーを接続します。
電源はPWR1に12Vを供給します。
PICへプログラムを書き込むときは書込みツールのコネクタをP1のピンヘッダに接続します。
その時、コネクタを差し込む向きに注意してください。
書込み機側の▼マークと基板側のP1の1ピン(基板写真の▼マーク)を合わせて接続します。
信号機を1系統しか接続しない場合やセンサーを使わない場合、各コネクタは未接続のままでOKです。
2022/11/28追記:PIC16F1823、PIC16F15324も使えるようにプログラムを移植しました。
ユニバーサル基板実装
XHコネクタの向きを間違えやすいので注意が必要です。
2022/11/28追記:PIC16F1823、PIC16F15324も使えるようにプログラムを移植しました。
種類 | 数量 | 秋月通販コード | コメント |
---|---|---|---|
1KΩ抵抗 | 12 | R-25102 | 1パック100本入り |
5.1KΩ抵抗 | 4 | R-07832 | 1パック100本入り |
1uFコンデンサ | 2 | P-03093 | 1パック10個入り |
TA78L05S (注1) | 1 | I-08973 | 5V 100mAレギュレータ |
PIC16F18325-I/P (注2) | 1 | I-10890 | DIP14ピンPICマイコン |
XHコネクタ2ピン | 3 | C-12247 | 配線側はC-12255+端子C-12264 |
XHコネクタ3ピン | 2 | C-12248 | 配線側はC-12256+端子C-12264 |
XHコネクタ4ピン | 2 | C-12249 | 配線側はC-12257+端子C-12264 |
1S4 | 1 | I-00127 | 40V1Aショットキーダイオード |
ピンヘッダ | 1 | C-00167 | 1✕40ピンから5ピンを切り出し |
ユニバーサル基板 | 1 | P-02628 | 片面穴あき基板72✕48mm |
(注1)LP2950L-5から変更しました。
LP2950L-5を使う場合はC2を10μF以上(例:秋月電子 通販コード P-02184)にしてください。
理由の詳細 ==> 緊急報告:電源投入方法依存の故障発生
(注2) PIC16F1823-I/P,-E/P, PIC16F15324-I/P,-E/Pも使用可能
感光基板実装
最近は中国の基板製造メーカーで非常に安く作ってくれるところがあるのですが、3週間前後かかります。
そこでまだ試作段階、または枚数が1桁程度の場合は感光基板で作ると手配線よりはずいぶん楽で早いです。
susukuma鉄道チャンネルに提供するため、サンハヤトの片面ガラスコンポジット感光基板(150mm✕100mm✕1.0mm、NZ-E43K)の1枚から基板6枚取れるようにしてみました。
基板サイズは40mm✕50mm、取付穴の間隔は32mm✕42mmです。
回路図、A6サイズの6枚取り露光マスク、ドリルマップ、部品配置、1枚露光マスクをpdfにまとめたものを添付します。
露光マスクを印刷する際は印刷オプションで「実際のサイズ」を指定してください。
露光マスクの穴径はドリルで穴あけするときガイドになるように同一の小径にしてあります。
ドリル径選択はpdfファイルの3ページ目のドリルマップを参照してください。
はんだ付けするとき、XHコネクタの向きを間違えやすいので注意してください。
私も1度間違えて気が付くまで時間がかかったことがあります。
前出の手配線基板と回路はほとんど同じでPICマイコンのプログラムは同じものが使えます。
部品で異なるのは手配線基板で抵抗の種類削減のため1KΩ抵抗2本を並列にしている2か所を面積優先で510Ω抵抗1本にしています。
またレギュレータの位置が変わったので1μFパスコンを2個から3個に増やしています。
種類 | 数量 | 秋月通販コード | コメント |
---|---|---|---|
510Ω(1/2W)抵抗 | 2 | R-07815 | 1パック100本入り |
1KΩ抵抗 | 8 | R-25102 | 1パック100本入り |
5.1KΩ抵抗 | 4 | R-07832 | 1パック100本入り |
1uFコンデンサ | 3 | P-03093 | 1パック10個入り |
TA78L05S(注1) | 1 | I-08973 | 5V 100mAレギュレータ |
PIC16F18325-I/P(注2) | 1 | I-10890 | DIP14ピンPICマイコン |
XHコネクタ2ピン | 3 | C-12247 | 配線側はC-12255+端子C-12264 |
XHコネクタ3ピン | 2 | C-12248 | 配線側はC-12256+端子C-12264 |
XHコネクタ4ピン | 2 | C-12249 | 配線側はC-12257+端子C-12264 |
1S4 | 1 | I-00127 | 40V1Aショットキーダイオード |
ピンヘッダ | 1 | C-00167 | 1✕40ピンから5ピンを切り出し |
(注1) LP2950L-5から変更しました。
LP2950L-5を使う場合はC2を10μF以上(例:秋月電子 通販コード P-02184)にしてください。
理由の詳細 ==> 緊急報告:電源投入方法依存の故障発生
(注2) PIC16F1823-I/P,-E/P, PIC16F15324-I/P,-E/Pも使用可能
PICマイコンプログラミング
(注)2021/08/12 11:00AMにアップデートしました。
タイマーを設定していても電源再投入後はプッシュスイッチを1度押さないとタイマーがスタートしなかったので修正しました。
PIC16F18325用 SIG3_UNIV.X.production.hex
2022/11/28追記:PIC16F1823、PIC16F15324も使えるようにプログラムを移植しました。
PIC16F1823用 SIG3_UNIV_PIC16F1823.X.production.hex
PIC16F15324用 SIG3_UNIV_PIC16F15324.X.production.hex
上記HEXファイルをダウンロード(右クリック-->名前を付けてリンク先を保存)してローカルPCに置きます。
基板に電源を供給し、MPLAB SNAP等のPIC書込みツールをPCと基板に接続します。
MPLAB IPEを起動してconnectボタンを押し、チップの型番 PIC16F18325とダウンロードしたHEXファイルを指定し
左上[settings]をクリック-->Release from Resetをクリックしてから【注:Hold on Reset解除】
programボタンを押して書き込みます。
書き込みツール等については「PICマイコンと開発ツール」のページやWeb情報を参照してください。