在庫切れ部品対策
はじめに
最近susukuma鉄道模型チャンネルから信号機の増産希望が来たのですが、以前購入した部品がいくつか在庫切れで困りました。
踏切の制御回路用PICマイコンもいつの間にか姿を消していました。
そこで私が気づいたり実行した対策をご参考ということで書きます。
踏切の制御回路用PICマイコンもいつの間にか姿を消していました。
そこで私が気づいたり実行した対策をご参考ということで書きます。
XHコネクタ
現在(2022/10/13)、JST社製(日本)の3ピンXHコネクタが在庫切れで、秋月電子以外でも入手困難です。
それ以外のXHコネクタも購入数量制限があったりします。
対策として以下のようなものが考えられます。
それ以外のXHコネクタも購入数量制限があったりします。
対策として以下のようなものが考えられます。
【1】JST社(日本)製の代りに中国メーカーの互換品を使う。
秋月電子の検索窓でXHではなくSXH コネクタで検索すると中国メーカー製の互換品が出てきます。
秋月電子側で入念な検証後に販売しているとのことです。
コンタクト端子もJST製は在庫切れだったりしますが互換品は売っていました。
【2】トップ型のポスト型がない場合、サイド型S3B-XH-A(LF)(SN)を購入し、加工して使う。
プラスチックの形状はトップ型の底面に板状の出っ張りを追加しただけなのでそこをニッパーや やすりで切り取ります。
端子はL字型なのをラジオペンチで真っすぐにしてから適度な長さに切断します。
【3】代りに2.54mmピッチのピンヘッダとソケットを使う。
必要なピン数にカットして使うタイプ(秋月電子 通販コード C-00167,C-05779)が安くて便利です。
ソケットと配線は はんだ付け後 熱収縮チューブではんだ付け部を保護すると安心です。
ただし 逆挿し や ずれて挿す事 ができてしまいます。
逆挿しでこわれない回路構成なら良いのですがそうでない場合は非常に慎重に接続する必要があります。
センサ(フォトリフレクタ)の接続では逆挿しするとたぶん壊れます。
なおXHコネクタのピンピッチは2.5mm、ピンソケットは2.54mmで異なりますが5ピン程度までなら誤差範囲なので同じ基板パターンで使えると思います。
【4】XHではない別形状のコネクタを使う。
たとえばNHコネクタは基板を変更しなくても使えそうです。
端子ピッチなど形状が大きく異なる場合は基板修正ですが、基板から配線を引き出して配線を中継する形で付けるという手もあります。
センサ(フォトリフレクタ TPR-105)
秋月電子通商で TPR-105 の他に TPR-105F (DAランク) と TPR-105F (DBランク) が売られていてこちらはまだ在庫があるようです。TPR-105の足をあらかじめ折り曲げたものなので同様に使えます。
DAとDBランクというのは出荷テスト時に出力電流で分類しているようです。
DBの方が電流が多いので少し感度が高いのかもしれませんが100KΩといった高抵抗で受けていれば大きな違いはなさそうです。
もともと数mmの非常に近距離しか検出しないセンサなので、感度ランクよりも取付位置の影響の方が大きいと思われます。
私は最近 TPR-105F (DAランク)を買って1個試してみましたが問題ありませんでした。
なお同等品という説明がある LBR-123F というのもあってこれも使えそうです。
PICマイコン
PICマイコンを作っているMicrochip社はディスコン(製造中止)をしない方針を掲げているので好きなのですが、企業や半導体販売会社などが大量発注をしないと在庫切れになってしまうようです。
企業が使うチップは小型の表面実装パッケージが主流なので形状の大きなDIPパッケージ品は絶滅危惧種なのかもしれません。
最近では秋月電子通商で信号機用回路増産のためPIC16F18325を多めに買おうとしたのですがダメでした。
踏切模型に使うPIC16F18456も検索しても出てこなくなりました。
対策として思いつくのは以下の通りです。
1.設計段階で在庫が潤沢な部品を選定し、将来も見越して多めに購入しておく。
2.いろいろな半導体販売会社で検索
3.表面実装用の小型パッケージ版を使う。
4.基板や回路、ソフトの修正量が少なくて済む別チップを探して移る。
信号機用(PIC16F18325-I/P)は機能がシンプルなので他のチップにプログラムを移植するのが簡単です。
そこで秋月電子に在庫のあったPIC16F1823-I/Pを購入したのでプログラムを移植する予定です。
踏切用のPIC16F18456-I/SP は mouser、Digi-Key、Chip1stop、RSコンポーネンツなどでも在庫0でした。
踏切用はチップ内のADコンバーターやPWM2チャンネル、タイマー2個、...といろいろな内蔵機能が必要で28ピンのピン機能割り当ても同じにするにはチップが限られます。
仕様を検討した結果、PIC16F18455-I/SP、PIC16F18855-E/SP、PIC16F18856-I/SPが見つかりました。
その中でPIC16F18855-E/SPが発注できたので、入手したらプログラムの移植をためす予定です。
なおmouserやDigi-Keyは送料が数千円と高いようなので マルツオンライン に発注しています。
企業が使うチップは小型の表面実装パッケージが主流なので形状の大きなDIPパッケージ品は絶滅危惧種なのかもしれません。
最近では秋月電子通商で信号機用回路増産のためPIC16F18325を多めに買おうとしたのですがダメでした。
踏切模型に使うPIC16F18456も検索しても出てこなくなりました。
対策として思いつくのは以下の通りです。
1.設計段階で在庫が潤沢な部品を選定し、将来も見越して多めに購入しておく。
2.いろいろな半導体販売会社で検索
3.表面実装用の小型パッケージ版を使う。
4.基板や回路、ソフトの修正量が少なくて済む別チップを探して移る。
信号機用(PIC16F18325-I/P)は機能がシンプルなので他のチップにプログラムを移植するのが簡単です。
そこで秋月電子に在庫のあったPIC16F1823-I/Pを購入したのでプログラムを移植する予定です。
踏切用のPIC16F18456-I/SP は mouser、Digi-Key、Chip1stop、RSコンポーネンツなどでも在庫0でした。
踏切用はチップ内のADコンバーターやPWM2チャンネル、タイマー2個、...といろいろな内蔵機能が必要で28ピンのピン機能割り当ても同じにするにはチップが限られます。
仕様を検討した結果、PIC16F18455-I/SP、PIC16F18855-E/SP、PIC16F18856-I/SPが見つかりました。
その中でPIC16F18855-E/SPが発注できたので、入手したらプログラムの移植をためす予定です。
なおmouserやDigi-Keyは送料が数千円と高いようなので マルツオンライン に発注しています。
DIP14ピン
SOP14ピン(表面実装用パッケージ)
SDIP28ピン
別型番のPICマイコン利用(2022/11/28追記)
踏切に使ったPIC16F18455-I/SPだけでなく、信号機やスローポイントに使ったPIC16F18325-I/Pも秋月電子通商で買えなくなってしまいました。
そこで下記表のように別型番のPICマイコンにプログラムを移植しましたので互換品として使えます。
私はマルツオンラインやモノタロウでもPICマイコンを買いました。
マルツオンライン経由で買うと単価は高くなりますが海外の半導体専門販売会社から直接買うより送料が安くなります。
なお、PIC型番の後ろの方の-I/Pと-E/P、-I/SPと-E/SPの違いは動作保証する温度範囲だけでパッケージや機能には関係なしです。
また下記表にない小型のフラットパッケージ品(-I/ST、-I/SLなど)も同じプログラムを書き込んで同じ機能にできますがその場合はプリント基板のパターン再設計が必要です。
【互換PICマイコン型番とプログラム】
そこで下記表のように別型番のPICマイコンにプログラムを移植しましたので互換品として使えます。
私はマルツオンラインやモノタロウでもPICマイコンを買いました。
マルツオンライン経由で買うと単価は高くなりますが海外の半導体専門販売会社から直接買うより送料が安くなります。
【発注先の例】
秋月電子 PIC16F1823-I/P
マルツオンライン PIC16F18855-E/SP , -I/SP
モノタロウ PIC16F15324-I/P(10個単位の販売)注文コード 49521746)
モノタロウ PIC16F1823-E/P 注文コード 49521746)
秋月電子 PIC16F1823-I/P
マルツオンライン PIC16F18855-E/SP , -I/SP
モノタロウ PIC16F15324-I/P(10個単位の販売)注文コード 49521746)
モノタロウ PIC16F1823-E/P 注文コード 49521746)
なお、PIC型番の後ろの方の-I/Pと-E/P、-I/SPと-E/SPの違いは動作保証する温度範囲だけでパッケージや機能には関係なしです。
また下記表にない小型のフラットパッケージ品(-I/ST、-I/SLなど)も同じプログラムを書き込んで同じ機能にできますがその場合はプリント基板のパターン再設計が必要です。
【互換PICマイコン型番とプログラム】
Nゲージモデル | 回路 | ICタイプ | プログラム |
---|---|---|---|
3灯信号機 | SIG3_UNIV SIG3_P | PIC16F18325-I/P ,-E/P | SIG3_UNIV.X.production.hex |
PIC16F1823-I/P , -E/P | SIG3_UNIV_PIC16F1823.X.production.hex | ||
PIC16F15324-I/P , -E/P | SIG3_UNIV_PIC16F15324.X.production.hex | ||
6灯信号機 | SIG6_P | PIC16F18325-I/P ,-E/P | SIG6_wait.X.production.hex |
PIC16F1823-I/P , -E/P | SIG6_wait_PIC16F1823.X.production.hex | ||
PIC16F15324-I/P , -E/P | SIG6_wait_PIC16F15324.X.production.hex | ||
スローポイント | SPDRV_UNIV SPDRV2 | PIC16F18325-I/P ,-E/P | SPDRV.X.production.hex |
PIC16F15324-I/P , -E/P | SPDRV_PIC16F15324.X.production.hex | ||
踏切 (4ステッピング モーター) | CROSSING_M4 | PIC16F18456-I/SP , -E/SP | crossing_M4_3.X.production.hex |
PIC16F18855-I/SP , -E/SP | crossing_M4_3_PIC16F18855.X.production.hex | ||
PIC16F18857-I/SP , -E/SP | crossing_M4_3_PIC16F18857.X.production.hex | ||
踏切 (FM90) | CROSSING_FM90 | PIC16F18456-I/SP , -E/SP | crossing_FM90.X.production.hex |
PIC16F18855-I/SP , -E/SP | crossing_FM90_PIC16F18855.X.production.hex | ||
PIC16F18857-I/SP , -E/SP | crossing_FM90_PIC16F18857.X.production.hex |