踏切用回路(1モーター用)
コネクタ接続について
複線の各線路に対応して車両センサー(フォトリフレクタTPR-105)と手動操作用スイッチのインターフェイスを持ちます。
スイッチはセンサー無しで手動操作する場合はトグル型、センサー有でスイッチはテストやタイミング設定、音量設定がメインならプッシュ型が良いでしょう。
警報灯のLEDとの接続は赤色LEDと方向指示の黄色LEDを別々に、2本の警報灯間を直列接続してLEDR1とLEDY1のコネクタに接続します。
スピーカーは小型のダイナミックスピーカー(8Ω)か圧電スピーカーを接続します。
圧電スピーカー(別名圧電ブザー、圧電サウンダ)は直径が30mm以上の大き目のものが音質的にお勧めです。
(例:秋月電子 圧電スピーカー SPT15 通販コード P-04228)
圧電スピーカーを使う場合は下記CROSSING_P_circuit.pdfの回路図右下枠内に示したようにDCカット用の電解コンデンサC4や電流制限抵抗R15~R18をジャンパ線に置き換えて省略できます。
電源電圧は12V、電流は遮断棒駆動時に330mA程度です。
スイッチはセンサー無しで手動操作する場合はトグル型、センサー有でスイッチはテストやタイミング設定、音量設定がメインならプッシュ型が良いでしょう。
警報灯のLEDとの接続は赤色LEDと方向指示の黄色LEDを別々に、2本の警報灯間を直列接続してLEDR1とLEDY1のコネクタに接続します。
スピーカーは小型のダイナミックスピーカー(8Ω)か圧電スピーカーを接続します。
圧電スピーカー(別名圧電ブザー、圧電サウンダ)は直径が30mm以上の大き目のものが音質的にお勧めです。
(例:秋月電子 圧電スピーカー SPT15 通販コード P-04228)
圧電スピーカーを使う場合は下記CROSSING_P_circuit.pdfの回路図右下枠内に示したようにDCカット用の電解コンデンサC4や電流制限抵抗R15~R18をジャンパ線に置き換えて省略できます。
電源電圧は12V、電流は遮断棒駆動時に330mA程度です。
感光基板実装
サンハヤトの片面ガラスコンポジット感光基板(150mm✕100mm✕1.0mm、NZ-E43K)で試作しました。
基板サイズは50mm✕60mm、取付穴の間隔は40mm✕50mmです。
回路図、露光マスク(2枚分)、ドリルマップ、部品配置をpdfにまとめたものを添付します。
==>CROSSING_P_circuit.pdf
露光マスクを印刷する際は印刷オプションで「実際のサイズ」を指定してください。
基板サイズは50mm✕60mm、取付穴の間隔は40mm✕50mmです。
回路図、露光マスク(2枚分)、ドリルマップ、部品配置をpdfにまとめたものを添付します。
==>CROSSING_P_circuit.pdf
露光マスクを印刷する際は印刷オプションで「実際のサイズ」を指定してください。
裏面配線
部品配置
露光マスクの穴径はドリルで穴あけするときガイドになるように同一の小径にしてあります。
ドリル径選択はpdfファイルの3ページ目のドリルマップを参照してください。
ドリルマップには6種のドリル径が書かれていますが私は0.8mm、1mm、3.2mmの3種で穴あけしました。
はんだ付けするとき、XHコネクタの向きを間違えやすいので注意してください。
保護ダイオードD1は白い線が入った方 (カソード側) を3端子レギュレータU1に接続します。
圧電スピーカー用部品実装
ダイナミックスピーカー用部品実装
裏面にはジャンパ配線2本が必要です。
【CROSSING_P基板部品表】(2021年10月1日調べ@秋月電子通商)
種類 | 数量 | 秋月通販コード | コメント |
---|---|---|---|
100Ω(1/2W)抵抗 | 4 | R-07803 | 1パック100本入り |
330Ω(1/2W)抵抗 | 4 | R-07812 | 圧電スピーカー使用時は不要 |
1KΩ抵抗 | 10 | R-25102 | 1パック100本入り |
10KΩ半固定抵抗 | 1 | P-03277 | |
1uFコンデンサ | 3 | P-03093 | 1パック10個入り |
100uF16V OSコン | 2 | P-08290 | 圧電スピーカー使用時は数量=1でよい |
TA78L05S(※) | 1 | I-08973 | 5V 100mAレギュレータ |
PIC16F18346 | 1 | I-11887 | DIP20ピンPICマイコン |
ULN2003 | 1 | I-15064 | 5個入りのI-15239もある |
XHコネクタ2ピン | 6 | C-12247 | 差し込む側はC-12255+端子C-12264 |
XHコネクタ3ピン | 2 | C-12248 | 差し込む側はC-12256+端子C-12264 |
XHコネクタ5ピン | 1 | C-12250 | モーター接続用。型番B7B-XH-A(LF)(SN) |
1S4 | 1 | I-00127 | 40V1Aショットキーダイオード |
ピンヘッダ | 1 | C-00167 | 1✕40ピンから5ピンを切り出し |
(※)LP2950L-5から変更しました。
LP2950L-5を使う場合はC3を10μF以上(例:秋月電子 通販コード P-02184)にしてください。
理由の詳細 ==> 緊急報告:電源投入方法依存の故障発生
PICマイコンプログラミング
(注) 以下のプログラムについて基本的な動作テストは行ないました。
ですが2021/10/03現在、susukuma鉄道模型チャンネルでのレイアウト組込や動作テストは未実施です。
上記回路用のPIC16F18346用プログラム(HEXファイル)を添付します。
Crossing6.X.production.hex
ですが2021/10/03現在、susukuma鉄道模型チャンネルでのレイアウト組込や動作テストは未実施です。
上記回路用のPIC16F18346用プログラム(HEXファイル)を添付します。
Crossing6.X.production.hex
上記HEXファイルをダウンロード(右クリック-->名前を付けてリンク先を保存)してローカルPCに置きます。
基板に電源を供給し、MPLAB SNAP等のPIC書込みツールをPCと基板に接続します。
MPLAB IPEを起動してconnectボタンを押し、チップの型番 PIC16F18346とダウンロードしたHEXファイルを指定し
左上[settings]をクリック-->Release from Resetをクリックしてから【注:Hold on Reset解除】
programボタンを押して書き込みます。
書き込みツール等については「PICマイコンと開発ツール」のページやWeb情報を参照してください。
調整と初期設定
【1.遮断棒の振れ幅調整】
まず基板と接続しない状態で遮断棒駆動装置裏面のスライダーを左右に離れる方向に手動でゆっくり端まで動かします。
その状態で表面側の各遮断棒が水平になるように裏面の振れ幅調整用M3ネジを回して調整します。
水平状態で4本の遮断棒間の微妙な角度ずれがある場合は遮断棒(金属パイプ)の根元をわずかに曲げることで調整できます。
次にスライダーを逆方向に端まで動かし、もう一方のM3ネジを回して遮断棒が垂直になるよう調整します。
基板の半固定抵抗のツマミを小さいドライバーで回しておおよそ中央の位置にします。
遮断棒が垂直になっている状態にして基板にモーターとスイッチを接続し電源を入れます。
どちらでも良いので、片方のスイッチをON(導通状態)にするとまず警報灯が点灯します。
さらにONを保持すると4秒後にモーターが動き初め、半固定抵抗の設定位置に比例した時間だけ回転して止まります。
スイッチをOFFにすると元の位置に戻ります。
半固定抵抗を右に回すとモーターの駆動時間が増加するので、スイッチのON/OFFを繰り返して十分な動作角度になるよう調整します。
なおモーターのトルクをPWM方式で下げているため、振れ幅調整ネジにアームが当たって回転が止まった後にモーター駆動が少しの間続いても問題ありません。
【2.警報灯点灯開始から遮断棒降下開始までの遅延時間設定】
どちらか一方のスイッチをONにした後で基板の電源をONにすると警報灯が全点灯します。
その後、スイッチをOFFにすると電源ONからスイッチOFFまでの時間が遮断棒降下開始までの遅延時間として設定されます。
設定値は電源をOFFにしても保持されます。
なお遅延の初期値(プログラム書込み後の値)は4秒です。
【3.警報音の音量調整】
どちらかのスイッチを2秒以内に2回押す(ON,OFFを2回繰り返す)と警報音の音量が
音量1/4--> 音量1/8 --> OFF --> 音量最大 --> 音量1/2 --> 音量1/4
と順次切り替わり、記憶されて電源OFFでも保持されます。
【4.センサーによる車両検出後の警報継続時間設定】
susukuma鉄道チャンネルとの打合せ結果、踏切設置線路は複線で列車運行方向は固定ということになりました。
その条件でセンサー数は線路あたり1個としました。
センサーによる列車検出で踏切警報を開始し、停止は時間設定で行ないます。
警報継続時間の設定方法は以下の通りです。
まず踏切の遮断棒降下が間に合うような位置にセンサーを設置します。
次に列車を走らせて時間設定を行ないます。
列車下面が黒色でフォトリフレクタによる検出が困難な場合はアルミ箔やメタリックテープを列車の先頭及び最後尾の下面に貼っておきます。
貼りつけ位置は通過時にセンサ―の真上に来る位置で、幅5mmもあれば十分でしょう。
列車を走らせてセンサー上を通過させます。
センサーが列車を検出し踏切の警報が開始されたら、その線路に対応する側のスイッチをONにして保持します。
列車が踏切を通過し終わったらスイッチをOFFにします。
すると列車の最後尾がセンサーを通過してからスイッチがOFFになるまでの時間が警報の継続時間として記憶されます。
この設定を複線のそれぞれの線路で行ないます。
この設定値は電源OFFでも保持されます。
まず基板と接続しない状態で遮断棒駆動装置裏面のスライダーを左右に離れる方向に手動でゆっくり端まで動かします。
その状態で表面側の各遮断棒が水平になるように裏面の振れ幅調整用M3ネジを回して調整します。
水平状態で4本の遮断棒間の微妙な角度ずれがある場合は遮断棒(金属パイプ)の根元をわずかに曲げることで調整できます。
次にスライダーを逆方向に端まで動かし、もう一方のM3ネジを回して遮断棒が垂直になるよう調整します。
基板の半固定抵抗のツマミを小さいドライバーで回しておおよそ中央の位置にします。
遮断棒が垂直になっている状態にして基板にモーターとスイッチを接続し電源を入れます。
どちらでも良いので、片方のスイッチをON(導通状態)にするとまず警報灯が点灯します。
さらにONを保持すると4秒後にモーターが動き初め、半固定抵抗の設定位置に比例した時間だけ回転して止まります。
スイッチをOFFにすると元の位置に戻ります。
半固定抵抗を右に回すとモーターの駆動時間が増加するので、スイッチのON/OFFを繰り返して十分な動作角度になるよう調整します。
なおモーターのトルクをPWM方式で下げているため、振れ幅調整ネジにアームが当たって回転が止まった後にモーター駆動が少しの間続いても問題ありません。
【2.警報灯点灯開始から遮断棒降下開始までの遅延時間設定】
どちらか一方のスイッチをONにした後で基板の電源をONにすると警報灯が全点灯します。
その後、スイッチをOFFにすると電源ONからスイッチOFFまでの時間が遮断棒降下開始までの遅延時間として設定されます。
設定値は電源をOFFにしても保持されます。
なお遅延の初期値(プログラム書込み後の値)は4秒です。
【3.警報音の音量調整】
どちらかのスイッチを2秒以内に2回押す(ON,OFFを2回繰り返す)と警報音の音量が
音量1/4--> 音量1/8 --> OFF --> 音量最大 --> 音量1/2 --> 音量1/4
と順次切り替わり、記憶されて電源OFFでも保持されます。
【4.センサーによる車両検出後の警報継続時間設定】
susukuma鉄道チャンネルとの打合せ結果、踏切設置線路は複線で列車運行方向は固定ということになりました。
その条件でセンサー数は線路あたり1個としました。
センサーによる列車検出で踏切警報を開始し、停止は時間設定で行ないます。
警報継続時間の設定方法は以下の通りです。
まず踏切の遮断棒降下が間に合うような位置にセンサーを設置します。
次に列車を走らせて時間設定を行ないます。
列車下面が黒色でフォトリフレクタによる検出が困難な場合はアルミ箔やメタリックテープを列車の先頭及び最後尾の下面に貼っておきます。
貼りつけ位置は通過時にセンサ―の真上に来る位置で、幅5mmもあれば十分でしょう。
列車を走らせてセンサー上を通過させます。
センサーが列車を検出し踏切の警報が開始されたら、その線路に対応する側のスイッチをONにして保持します。
列車が踏切を通過し終わったらスイッチをOFFにします。
すると列車の最後尾がセンサーを通過してからスイッチがOFFになるまでの時間が警報の継続時間として記憶されます。
この設定を複線のそれぞれの線路で行ないます。
この設定値は電源OFFでも保持されます。